<会議内容>

【基調講演】 9月21日(土) 13:30~14:30

『クラブハウスにおけるパートナーシップの魅力と可能性

~パイオニアクラブハウスでの実践を通して~』

 オーストラリアで魅力的なクラブハウス実践を行っている「パイオニアクラブハウスから、メンバーとスタッフをお迎えし、パイオニアクラブハウスにおけるこれまでの実践の中から、クラブハウスにおけるパートナーシップの意味、魅力や可能性について、それぞれの経験や思いから語っていただきます。

《講師紹介:Clinton Sharp氏(メンバー)》

 2008年にパイオニアクラブハウスのメンバーとなり、主にビジネスユニットでパソコン作業のサポート、新聞に掲載されている求人情報のチェック、グリーティングカードのデザインや印刷などを担当。2011年に半年間、図書館で過渡的雇用を経験。2012年にクラブハウス ステッピングスートンにて3週間研修を受講。趣味は水泳、シュノーケリング、散歩、ドキュメンタリー番組やラクビー鑑賞。

 メッセージ:「これまで一度も海外に出たことはありませんが、今回の日本訪問を通して、日本文化に触れ、日本の精神保健福祉の状況や位置づけを学びながら、会議で皆さんにお会いできることを心より楽しみにしています」

 

《講師紹介:Chiaki Kuroda氏(スタッフ)》

 大阪府出身。15歳の時にオーストラリアに留学し、美術科で絵画を勉強した後、アートセラピーの修士号を取得。大学院時代に1年間、精神科病院での実習を通して精神科リハビリテーションに興味を持ち、2010年4月からパイオニアクラブハウスで、Mental Health Rehabilitation Workerとして勤務。

 メッセージ:「クラブハウスの魅力は、人が人としてそれぞれ自分らしくいられること、フレンドリーなコミュニティーであること、同僚として皆で一緒に仕事をすることで信頼関係や友情が生まれる場所であること、良い意味でとても人間くさい場所であると感じています」

 
 

〔パイオニアクラブハウス 紹介〕

パイオニアクラブハウスは、オーストラリアのニューサウス・ウェールズ州シドニー北部のマンリー市で1995年から活動しており、2011年に「Clubhouse International」から認証を受けたクラブハウス。登録メンバー総数は807名(過去12ヶ月に来所した人数は235名、1日平均来所人数は28名)、スタッフは5名(常勤4名、非常勤1名)で活動している。
URLwww.pioneerclubhouse.org.au

【全体会Ⅰ】  9月21日(土) 15:00~16:30

テーマ:『クラブハウスとは何かを語ろう』

 わが国では1992年に初めてクラブハウスが誕生しました。そして、20年が経過した現在、ICに公認されたクラブハウスは6ヶ所となり、メンバーの“主体性”やメンバーとスタッフの“パートナーシップ”を大切にした取り組みは、着実に前に進んでいます。しかし、現実的な部分として、「クラブハウスとは一体何なのか?」という疑問を多くの方々が抱いていることも事実です。
 そこで、全体会Ⅰでは、クラブハウスが大切にしていること、日々の活動の中で意識していること、クラブハウスの重要な柱となっている国際基準の存在の意義などについて、各クラブハウスのメンバーやスタッフがこれまでの経験や体験を踏まえ、自らの言葉で語りながら、クラブハウスの魅力や可能性について共有します。
 

【分科会A・B】 9月22日(日) 10:00~11:30

A:『日々のユニット活動(日中活動)における工夫』

 クラブハウスの活動の1つに「ユニット活動(Work-Ordered Day)」があります。ユニット活動は、「単にクラブハウス内で決められた日常の仕事をこなす」のではなく、クラブハウスの運営を維持するためにメンバーとスタッフが常に協働しながら、臨機応変に対応し、各自が何かしらの責任を担いながら行っています。クラブハウスではユニット活動と称されますが、このような活動は多くの事業所でも同じように日中活動として様々な工夫等をしながら取り組まれている部分でもあります。そこで、本分科会ではユニット活動(日中活動)を魅力的かつ意義あるものにするために、意識的に取り組んでいることや工夫していること(例えば、グループごとのミーティング、情報共有するための手段、マニュアルづくり、環境や空間の配慮等)について発表していきます。

B:『見学者(訪問者)に対するオリエンテーション』

 クラブハウスの活動内容やその魅力を伝える機会は、見学者や訪問者に対して行うオリエンテーションでよくみられます。クラブハウスではスタッフだけが担当するのではなく、メンバーとスタッフが協力しながらオリエンテーションを行い、双方の生きた言葉、経験に裏付けられた言葉が大切にしています。オリエンテーションはクラブハウスだけではなく、多くの事業所でも様々な工夫や新しい機器などを活用しながら行われています。そこで、本分科会では見学者に対するオリエンテーションという部分に注目し、クラブハウスや事業所で意識している部分や大切にしている方法(例えば、説明時に配布する資料、説明する時の役割分担、パソコンやタブレットの活用等)について発表していきます。

 

【分科会C・D】 9月22日(日) 13:00~14:30

C:『ネットワーク作りへの取り組み』

クラブハウスは定期的に世界会議やアジア会議が開催されるため、海外の仲間との交流やつながりがとても豊かだと考えられます。また、国内にクラブハウスが少ないため、活動や情報の共有、そしてクラブハウスモデルを啓発するために『日本クラブハウス連合』が結成されるなど、新しいネットワーク作りが始まっています。また、地域を基盤に活動している事業所にとって、ネットワーク作りは大きな課題であり、より魅力的な活動へ発展させていく際には、重要なポイントにもなります。そこで、本分科会ではネットワーク作りに着目し、クラブハウスや事業所が日々取り組んでいる内容(例えば、ボランティアの導入、支援者や後援者拡大へ向けてのアプローチ等)について発表していきます。

D:『働くことへの挑戦』

「働くこと」は充実した生活を送るための重要な要素であり、クラブハウスでは過渡的雇用(Transitional EmploymentTE)という独自のスタイルを活かしながら、援助付雇用(Supported EmploymentSE)や独立雇用(Independent EmploymentIT)も並行して取り組み、着実な成果を上げています。クラブハウス以外の事業所でも、魅力的な取り組みや斬新なプログラムを導入しているところもあり、現在のわが国の中でとても重要な分野だといえます。そこで、本分科会では“働くこと”に視点を定め、働くために必要な活動や外部機関との連携(例えば、就労希望メンバー同士のミーティング、理事会や諮問委員会との協力、ハローワークとの連携等)について発表していきます。

 

【全体会Ⅱ】 9月22日(日) 15:00~16:00

テーマ:『パートナーシップを育てるために』

本大会のテーマであり、クラブハウスの重要な柱である「パートナーシップ」について、メンバーとスタッフで共に考え、そしてメンバーのリカバリーストーリー等を参考にしながらパートナーシップの本質を再確認していきます。